在宅医療と介護の為のアラームアドバイザー支援システムの研究開発

研究開発の目的

高齢者見守りシステムには、発信されたアラーム情報を解析し、医療従事者につなぐ情報仲介者が必要です。しかし人口減少社会を迎えた我が国では、医療従事者の不足から情報仲介者に適切な人材を得ることが難しい現状です。そこで、情報仲介者そのものを人工知能(Artificial Intelligence:AI)システムに切り替えるため、見守りシステムのオペレーターを活用し、情報仲介AIシステム開発に向けた基礎的研究を行いました。

研究開発期間

平成25年度、平成26年度

研究開発枠組み

総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)平成25年、26年度地域ICT振興型研究開発

研究開発の概要

非医療従事者であるアラームアドバイザーが情報仲介を行う見守りシステムをサービス付高齢者住宅(サ高住)などに導入し、利用者オーダーや質問及び通信標準形式によるバイタルを集積して解析します。解析情報を元に、見守りシステムと連動し、オーダーや質問へ的確な助言を行う業務支援システムをクラウド上に開発しました。開発したシステムをサ高住に導入し、アドバイザー業務の効率化を確認することで、AIシステム開発の糸口とします。

研究開発機関

福井大学、シンシアパーム株式会社、ミテネインターネット株式会社

データ提供:在宅医療と介護を繋ぐ委員会


アラームアドバイザー支援システム説明動画

研究開発者

福井大学医学部 山村 修(研究代表者)、寺澤 秀一 、黒田 有紀子 、白藤 法道 、榎本 崇一、中村 敏明
シンシアパーム株式会社 佐々木 美奈子
ミテネインターネット株式会社 石上 晋三

研究における当社の位置づけ

アラームアドバイザー支援システム開発

期待される成果

  • アラームアドバイザー支援システムにより、アラームアドバイザー業務の効率化が期待できると共に、アラームアドバイザーそのものを人工知能(AI)などで補完することで、在宅医療と介護の情報仲介者に関する人材不足を他産業からの人材投入等で解消する可能性が開ける。
  • 在宅医療と介護の実施者が業務上の情報を共有し、相互の業務状況を把握することが出来るため、訪問看護、介護、投薬に対する連携業務の向上が見込める。
  • アラームアドバイザーがきめ細かに生活支援やバイタル等のアラート状況を把握、声かけをしてくれ、必要な時に必要な介護や医療サービスを受けられる安心感に繋がることで、高齢者見守りや在宅介護を受ける方のQOLの向上が期待できる。

実績

導入試験:越前市堀川町サービス付高齢者住宅「フォーユーエクセルわかたけ」

非医療従事者であるアラームアドバイザー(AA)が情報仲介を行う見守りシステムをサービス付高齢者住宅(サ高住)などに導入し、利用者オーダーや質問及び通信標準形式によるバイタルサインを集積して解析しました。解析情報を元に見守りシステムと連動し、オーダーや質問へ的確な助言を行う業務支援システムをクラウド上に開発し、サ高住に導入し、アドバイザー業務の効率化が確認できました。

2015年3月5日 福井新聞掲載
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アラームアドバイザー支援システムが福井ケーブルテレビで紹介された際の動画

総務省の上川陽子副大臣(当時)が福井大学医学部附属病院を視察された際の動画

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お問い合わせ


ミテネインターネット株式会社
担当:石上
TEL:0776-20-3195