発達障害児者の個人特性に応じた教育支援システムの開発研究

研究開発の目的
本研究開発では、発達障害児者の個人特性に応じた教育支援システムとして、学校と家庭と専門機関をつなぐICTシステムインフラを構築します。
- 学校・家庭・民官の専門機関の連携したICT協働基盤の構築
- IoT技術を用いた行動データ収集の仕組みの開発・実装
- ビッグデータ分析による個人の特性に適した支援教材の導出
- 脳情報を用いた認知特性の解明とBMI教材の開発
- ICFコード※を用いたシステム連結によるニーズと支援のマッチング
- 個人の特性に適した個別教育支援計画と支援の提案 ※International Classification of Functioning Disability and Health(ICF)はWHOで制定された、「生活機能・障害・健康の国際分類」で「健康状態」「心身機能・構造」「活動」「参加」「環境因子」「個人因子」を表現するコード
【フェーズ1】
【フェーズ2】
研究開発期間
平成28年度、平成29年度、(平成30年度予定)
研究開発枠組み
総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE) 地域ICT振興型研究開発
研究開発の概要
当事者・支援者を支援するITプラットホームの構築
ビッグデータ解析かつ即時的動的な教育支援方法の選出
- 脳科学と情報科学の手法・知見の活用
- 学校・家庭・民官の専門機関の連携・協働による密で広範囲の字時系列データを用いた個別ニーズに応じた即時的・動的支援計画の作成・人間の行動、環境、状態、支援方法へのICFコードへの紐づけ。
研究開発機関
福井工業高等専門学校、福井大学、ミテネインターネット株式会社
研究開発者
福井工業高等専門学校 小越 咲子(研究代表者)、斉藤 徹、高久 有一
福井大学 小越 康宏、淺原 雅浩、三橋 美典
ミテネインターネット株式会社 石上 晋三
研究における当社の位置づけ
PicotToシステム開発
期待される成果
発達障害特性に応じた支援方法の導出:
従来研究をさらに発展させ、行動情報やライフログを増やし、多彩な発達障害児の認知機能の特徴を考慮した支援として、適した支援を即時に導出し提示する機能を開発します。本システムは事例が多くなると、より多様な支援を提示できると考えられます。しかし、事例の積み上げは、単に沢山被験者を集めて、データマイニングするのではなく、保護者、教育・心理・医療・福祉の専門家と事例検討会を連携して、ビッグデータを分析したものについてもよく検討を重ね、支援に有用なものを導出できるよう配慮しています。
アウトカム目標、及び社会実装を含めた取り組み:
- 発達障害児の特徴について、密な行動の定点観測データや、認知課題実験から解明することで、個別の特徴を正確に詳細に把握することが可能となり、また大局的な行動把握も可能と なる。このことで当事者だけでなく、保護者や担任、支援者の支援に有効かどうか評価する。
- 発達障害児のスキル獲得に関して、発達障害児の認知・脳機能の特徴をふまえた支援を提供できるため、社会的適応の面で大きな効果が期待できるため、これを評価する。
実績
現在研究開発進行中

お問い合わせ
ミテネインターネット株式会社
担当:石上
TEL:0776-20-3195